宇宙さんに心を打たれて3日後
これは、うつ病のおかげで人生が変わった私に起った出来事を綴った備忘録である。
【3日後】
「3日後」というのは宇宙の法則に心を打たれてから、つまり、鬱がこれで治るだろうと確信してから3日後ということだ。
まず、1日目。込み上げてきた喜びと共に部屋の片づけを行った。引越しをしてもう半年以上が経つが、ずっとそのままにしていたダンボール箱に手をつけたのだった。
「迷わず、0.5秒の決断。」
自分の直観を信じて片づけを始めた私。手をつけるところも、休憩も、ノルマもみんな自分で自由に決めた。自分が見ているものは全て自分自身だと思って、捨てるものでも「ありがとう。」と言いながら捨てた。嫌々やるのとは違い、楽しく作業ができた。
そして2日目。
自分では片づけたつもりだが、家族から見れば大事なものがなくなったことでもあったのだ。
「あれはどこいったの?」
といった感じで、普段気に留めていなかったものでも、いざ無くなると思うと急に気になりだすものだ。
よく、片づけの本では、子どもと一緒に片づけて、自分でいるモノといらないモノを判断させましょう。勝手にやっては、また散らかることが繰り返されます。と書いてある。
ダメだと分かっていながら勝手にやった結果。家族が満足しないことは必然だった。
自己肯定感が一気に下がるのが分かる。。。
その夜、久しぶりに夢をみた。
妻が病院のベッドで寝ていて、私が横で添い寝をしている。気がつくと妻はいない。私は寝ながら妻を探す。誰もいないベッドで、もがき続け、ついには発作が起こる。ナースコールで看護師さんが来てもずっと暴れている私。暗闇でひたすら温もりを探し続けていた。(私の夢はなぜだか目が開かなかったり、視野が極端に狭くなったりしていることが多い)
現実世界でも「ハァハァ。」と荒い呼吸をしているのがわかる。そのとき現実世界の僕は言った。
「大丈夫。キミは温もりや優しさを求めているからこの夢をみているんだ。でも、大丈夫だから。求めなくても、ちゃんとあるから。安心しな。」
こんなわけのわからない夢書くのもどうかと思ったが、私の中では潜在意識にちゃんと「大丈夫」と言えた重要な体験に感じた。
三日目の朝、「二度と片づけしてやるもんか。」と思っていたのに、そんなに昨日のことは気にならなかった。そして、
「お寿司を食べに行こうか。」
と妻を誘ってみた。
「お金あるの?」
確かに今は休職中でお金はない。でも、
「使えばお金は戻ってくるさ!」
結局子どもたちの要望でパフェを食べに行くことになったのだけど、おばあちゃんが普段なかなか忙しくて都合の合わないおじいちゃんも連れて来てくれて、皆で楽しい時間を過ごした。そして、妻からも
「私の物わかるようにまとめておいたから、また片づけよろしくね。」
と声をかけてもらった。
この勢いで、怖いけど妻にここ一週間くらい考えていたことを言おうと思う。今日は普段できない所の家事を頑張ってくれたから寝てしまったけど(笑)
「実は、作家になりたい。」
じゃなくて、
「作家になるから信じて見守って欲しい。」