古事記から学ぶ日本人のココロ
こんにちは。
みなさんは古事記ってどんなものかわかりますか?
名前は聞いたことあるけど・・・って感じですよね。
私もそうでしたが、せっかく古事記の話を聞いてきたので、素敵な話を共有できたらと思います。
そもそも古事記とは
時代は人類1万4千年の歴史の中での最初の1万2千年(縄文時代)の間の教えが書かれています。人類がどうはじまったか、国はどうやってできたのか、などを登場人物の神々たちの物語に沿って綴っています。
アメリカなどの海外では、歴史で日本を学ぶ時に古事記を学ぶそうです。
「稽古照今(けいこしょうこん)」
古きを 稽む(考えて) 今を 照らす
という意味で、今は「稽古」という言葉のみが残って広く使われていますが、今後、時代と共に言葉の意味や解釈は変われども、私たちの「想い」を残しておくので役立ててほしいというご先祖様の願いが込めてらた歴史書が古事記なんだそうです。
国産み
宇宙(輝く星のある宇宙ではなく、全てのものを与える、生み出すもの、空間)から神が生まれ、そこから人が生まれ・・・と物語はずっと繋がっているのですが、その中の一つに「国産み」という話があります。
最初の神様たちは国をつくる仕事を一番最後に生まれた「イザナギ」と「イザナミ」に与えました。(大ベテランの神々ではなく、一番の新人に重大な役割を与え、サポートや責任は上の神がもつ。これもご先祖様の教えです。)
二神は与えられた天沼矛(あめのぬぼこ)を持ち、天浮橋(あめのうきはし)から大地をかき回します。そのときに矛から滴るしずくの結晶が島になっていきました。
余談ですが、おそらくこれに基づいて、ドラえもんの映画「のび太の創世日記」でも、のび太は棒をグルグル回して国をつくっています。
そして、その後「イザナミ」と「イザナギ」は夫婦(めおと)になります。
「結婚」というのはキリスト教から伝わってきた言葉だそうです。
日本語では「メ」(女)、「オ」(男)、「ト」(統合)
日本語の一音一音の響きには意味があります。
他にも「メ」も男性を表します。
ですから「オトコ」の反対は「オトメ」です。
また、日本人の食文化になっている米は男女の共同作業の結晶として「コ」「メ」と名付けられています。
(実はこの音の響きは世界共通で、例えば「ありがとう」と「サンキュー」、「お金」と「マネー」等に宿る音の意味は非常に近い意味なんだそうです。)
男女のついて
男女についての話や教えは古事記には沢山あります。
先ほどの「国産み」の話でも二神出てきましたが、だいたい「男」と「女」で対になって神様たちも存在しています。
「イザナミ」と「イザナギ」は始め、うまく子どもができなかったそうです。そこで、神様に相談に行くと、男女は違う性質があり
女は、受け皿、引き出す、そのままでいる存在であり
男は、矛、引き出される、差し出す側、女性によって磨かれる存在である
ので、男性は女性以上に相手を愛するよう心がけなさい。女性は男性に甘え、男性の行為に「ありがとう」と言葉で伝えなさい。とアドバイスを受けます。
また、「イザナミ」の子どもの「スサノオ」は孤独でしたが、「クシナダ」に気持ちを開いていき、「すがすがしい」気持ちになったという話もあります。
さらに、男女が愛をはぐくむ「まぐわひ」というのは、男女が一緒になり本来あるべき姿の「宇宙」と繋がる意味が含まれています。
このように、男女はお互いに相互依存しながら共存していくことが語られているのです。
平け和す(ことむけ やわす)
感情 ・・・生まれながらにもっているもの
気持ち・・・感情の理由 一人一人違う
「スサノオ」が気持ちを開いて清々しくなった話があるように、古事記では、気持ちを開き合うことについて多く触れられています。
気持ちを開き合うと安心感が生まれ、その積み重ねが信頼感になります。ちゃんと言葉にすることで育まれる相互理解。これが「ことむけやわす=平和」なんですね。
また、「神集い(かむつどい)」では、結論を急ぐわけでもなく、まとめるわけでもなく、ただただ気持ちを開き合うことを目的としていました。悩みを解決しよう。相手を変えさせよう。といった欲や期待は相手にしていなかったようです。
これも、ご先祖様の教えです。
おわりに
古事記は、古い歴史書なので原文を読むのはちょっと大変ですが、われわれのご先祖様の教えだと思って、映画やドラマを見るように、現代語訳の物語を読んでみてはどうでしょう。
日本人のココロがこもった世界的ベストセラーの古事記を日本人が知らないのはもったいないと感じました。
本当はもっと沢山素敵な話があるんですけど、うまく伝えられません。。。
自分が理解できた範囲でOKですよね(笑)
分からなかったり、疑問に思ったことは成長の種。
私も自分のペースで古事記の勉強をしてみようかなぁと思います。
「稽古照今(けいこしょうこん)」
古きを 稽む(考えて) 今を 照らす
今日も心を込めて☆