ココ楽ブログ~見方と在り方と成功について考え、面白さで包んでみた~

心がちょっぴり楽になる あなたに 自分自身に 心を込めてエールを送るブログ

「言えない」って優しさなんだね

本はボチボチ読んでいますが、

この本にはかなり心を打たれました。

 

 
タテマエ抜きの教育論 〜教育を、現場から本気で変えよう!〜【電子書籍】[ 木村泰子 ]

 

 

 

きっかけは、不登校は不幸じゃないのイベントに関わらせてもらう中で、前々から気にはなっていた、

大空小学校をモデルとした映画「みんなの学校」がとても良かったという話を聞いたからです。

記事や講演などでご存じの方も多いかもしれませんが、どこをとっても初代校長の木村泰子さんの言葉には本当に感銘を受けます。

 

 

とりあえず関連の本をいつくか読んでいるんですが、これまた

「ほめ言葉のシャワー」で教育界では有名は菊池省三さんも気になっていたので

この本は私にとってタイムリーでした。

 

 

 

私が印象に残っているところは

 

「一人も見捨てない」

 

という言葉を久しぶりに聞いて、自分自身がハッとしました。

 

 

「そんなことしてると〇〇みたいになるよ」

 

という教師の発言が〇〇に対する優劣づけであり

いじめの助長だということもグサッときました。

 

 

どこかで全体のためと言いながら諦めている自分がいます。

 

でも、

その諦めて、見捨てた他人が、自分の子ども、家族だったら・・・

 

 

 

「自分とは関係ないから」

 

とどこかで他人事な自分

 

「私はこれだけやりました」

 

と事実と言い訳をつくる自分

 

 

 

子どもを大事にする

っていう

たった一点を一番に置き続けること

 

 

それを思い出させてくれる本です。



「こんなに一生懸命やっているのに何で」


と、ついつい1番が自分になったり



「こうしたら、どう思われるかな」

と、対象が評価になりがちなところを



シンプルに根本を見直す機会になりました。


 

 

 

 

対談形式で、とても面白い具体的なエピソードが沢山盛り込まれているんですが


 その中で

「なんで言わなかったの」

なんて質問は野暮だなって感じました。

 

 

どんなに小さい子でもお母さんやお父さんを守ろうとして

「酷いことされていない」

と嘘をついたり

 

心配させないようにと

「何もないよ」

と言わなかったりする

 

「言えない子」

「言わない子」

であって

「優しい子」

なんですね。

 

確かに我々でも

「言えなくてダメだな~」

って思うことはよくあります。

 

でも

言ったら相手がどう思うかを考える優しさがあるから

言えないんですよね。

 

だから、今

「言えない」

人はそれで〇

 

言える時

言える場所

がきたらちゃんと言えるし

 

全てを言うことが全てじゃない

 

 

 

 

 

ここではあまり書きませんが、この本は結構新しい本なので

近年の教育情勢や2020年教育改革についてもたくさん触れています。

 

 

例えば、

全国学力調査1位の秋田県では若者の秋田離れが加速しているとか

特別支援学級が増えることによって、テストを受ける生徒の平均点が上がっているとか

授業を一緒に受けれられない子に友達が手を差し伸べる機会を奪って、

別室や補助指導員を付けている とか

 

 

 

教育者はもちろん、大人はみんな読んでみてほしい一冊です。

一人の大人としてグサッと来ますけどね(笑)


タテマエ抜きの教育論: 教育を、現場から本気で変えよう! (教育単行本)

 



菊池さんも木村さんも

教える

じゃなくて

いつも学ぶ

人だから子どもに慕われるんだなと感じました。




今日も心を込めて☆