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素人でも面白い!?玄人でも意外と知らない野球の話③ 守備練習編

こんにちは。
今日は守備練習についての話です。

試合で通用する守備練習は実践が一番

守備と言っても様々なことを引っくるめて守備と呼びます。
例えば、
守備位置然り
構え方然り
捕り方然り
・・・

と色々あるので、ここではアウトを一つとるまでの工程を考えていきます。

例)ランナーなしでショートゴロ
①ベンチ(監督)から指示が出る(出ない)
②バッテリーがサインを交換する。
③サイン(球種、コース、牽制など)に応じて野手が守備位置を変える。
④ピッチャーが投げる。
⑤バッターが打つ。
⑥ゴロが転がる。
⑦野手の誰が捕るか全員で判断する。
⑧ショートはボールが捕れる位置まで移動する。
(他の野手はカバーリングする)
⑨ボールを捕球する。
⑩ボールを一塁へ投げる。
(他の野手はカバーリングする)
一塁手がボールを捕る。
一塁手がベースを踏む。

このように、一つのアウトを取るだけでもこれだけの工程があります。
さらに、ランナーがいたり、カウントやイニング、打席のバッターのことなど、色々な要素がプラスされて一球一球考えながらプレーするのです。

野球は考える時間のあるスポーツです。
このことを考えれば、いかに実践が大事かが分かると思います。

技術指導の間違いあれこれ

とはいっても、実際の試合や実践練習は、場所も人数も時間も多く必要です。
ですから、貴重な実践に備えるために個人での技術練習は欠かせません。
ここからはよく言われる指導の間違いを挙げていきます。


1.ゴロを捕るときは腰を落として姿勢をなるべく低くしろ

メリット
・トンネル(股の間をボールが通過すること)の穴を小さくできる。
・目線がボールに近づいてよく見える。

デメリット
・姿勢がずっと低いままだと走り難い。
・捕球の直前に姿勢を下げると目線がブレる。

ボールを捕るためには
ボールが捕りやすい位置に早く辿りついてグローブにボールを納める動作をします。
もっと簡単に言えば
いかにボールに追いついてグローブを出すか
です。
それを踏まえて、私が提案するのは
一番早く動ける自然な体制で早くボールに向かい、グローブを出したら自然と姿勢が低くなればよい。
と教えます。

姿勢云々より、捕球ができることが大前提ですので、グローブをなるべく早く出して余裕を持って捕球しましょう。

以下の動画では、ゴールデングラブ賞を幾度も取った元中日の二遊間、荒木選手、井端選手もグローブを早めに出して準備する点について触れています。(姿勢を低くとは特に言っていません。)

"【プロの技術・理論・練習】守備聖書 井端・荒木" を YouTube で見る
https://youtu.be/zUZahCM4sb4


・ボールの正面に入れ
これについては近年、間違いだという認識がだいぶ広まっています。

デメリット
・横から見た方がバウンドが見やすい。
・正面に入ることが優先されてしまい、グローブを出すのが遅れる。
・捕球をあきらめて始めから体に当てにいきがちになる。



・目線がブレないように走れ
これも「いかにボールに追いついてグローブを出すか」
という点から外れています。
特に外野手は走りながら目線がブレると見にくくなりますが、逆に言えば、早くボールまで走ってその後ゆっくり走ればいいと思います。
また、フィギュアスケートの選手はあれだけ高速でスピンしても目が回らないそうです。ですから、走りながら捕ることも訓練です。


まとめ

今は誰でも調べればプロの選手など、本物の理論を知ることができて素晴らしいですね。
ここで挙げた動画でさえ、人それぞれ考え方に違いがあります。
なので、自分たちでアドバイスを上手に受け取って、試行錯誤を繰り返しながら、ゴールのないゴールを目指して日々練習するんですね。

正し、大元を忘れてはいけません。
ボールを捕るためにはボールが来る所(捕りやすい所)に早く行き、グローブを出すこと
そのための試行錯誤をすれば、どんな練習でも〇なのではないでしょうか。