ココ楽ブログ~見方と在り方と成功について考え、面白さで包んでみた~

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あなたへ

『あなたへ』

 著者:森沢明夫さん

 
あなたへ (幻冬舎文庫) [ 森沢明夫 ]

2012年に映画化され、結果として、高倉健さんの最後の主演作品となりました。

 

森沢昭夫さんには、濃いファンが多いと聞きます。

2016年に『夏美のホタル』が有村架純さん主演で映画化されて、名前を知った方も多いかと思います。

 

 

☆☆☆☆☆

 

他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる。

 

人生には賞味期限がない。

 

 

 

こんな言葉をよく口にする洋子は、病室のベッドで英二に向けてこっそりと遺言を書いている。

 

私は洋子の気持ちを想像してみた。

もちろん、物語の登場人物であり、行動や心情も細かく描かれているのに、だ。

 

53年間の人生。

夫への感謝と、この先の夫の人生への言葉を考える洋子は実に幸せそうだった。

 

 

現在の私は死の現実味はない。

 

だが、遺書を書くならどんなことを書こうかと考えてみると、そんなに気分は悪くない。

 

32年間の人生。

感謝の気持ちが湧いてくるのと共に、私が死んだら悲しむ人がいると思うと、私は本当に幸せ者だ。

 

 

そして、いつからだろうか。私は最期に言う言葉を以前から決めている。

 

「あ~面白かった。」

 

 

もしかしたらこの言葉を決めてからだろうか。

今まで割と思い描いた通りの人生を歩んでいたのに、ここ5年くらいは毎年、思ってもみなかった景色を見ている。

 

正直、順風満帆だとはいえない。

 

この人生、楽しいのか?

 

もう困難は勘弁してほしい。

 

 

けれども、おかげで私は私がこの先どうなっていくのかが興味津々で仕方ない。

 

 

 

 

流れ星に願いを込めると願いが叶うっていわれている。

それは、

突然訪れる一瞬の出来事でも、瞬時に願いが出てくる程に心の中で思っているからこそ、願いが叶うのだとか。

 

 

 

英二はこの物語の先で、どんな人生を歩んでいったのだろう。

 

どんな奇跡を起こしていったのだろう。

 

 

私はこの先、どんな私になる選択をするのだろう。

 

 

内容は分からないが、結果は分かっている。

 

 

 

 

 

「あ~面白かった。」

 

 

 

になる。